地蔵探偵の自己啓発ブログ

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ノンバーバル・コミュニケーションを鍛えよう。『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』を読んでみた。

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「人の心が読めればいいのになぁ」

なんてことをたまに思ったりします。

 

人の心が読めれば、仕事においても恋愛においても、それ以外にもあらゆる場面で、その能力は大変役にたつと思う。

 

実際は、そんなことが出来るのは漫画やアニメなどの世界だけの話であり、人間がどんなに努力しても「人の心を読む」という特殊能力を手に入れることは出来ません。

 

しかし、人の心を読むことは出来なくても、努力しだいでそれに近いことは出来る。

 

心理学の視点から、その人が今どんな心境なのか、喜んでいるのか、怒っているのか、不安に思っているのか、などの感情をよみとることは出来るそうです。

 

『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』には、人間のさりげない「しぐさ」から人の感情を読み取る方法が書かれています。

 

この本はFBI捜査官でノンバーバル(非言語)・コミュニケーション専門のスーパーバイザーであるジョー・ナヴァロ氏と心理学の専門家であるマーヴィン・カーリンズ氏の共著で、翻訳家の西田美緒子氏によって翻訳された本です。

 

内容としては、人間の感情をノンバーバル・コミュニケーションから読み取るための方法が書かれており、「足」「胴体」「手」「顔」の何気ない「しぐさ」がどういった意味を示しているのか、を知ることが出来ます。

 

今回は第6章の「手」のしぐさに焦点を当てて紹介したいと思います。

 

手のノンバーバル・コミュニケーション

僕らの手は、体の中で1番「複雑な動作」が出来る部位です。

 

そのため、手は、脳の微妙なニュアンスを表現することが出来ます。

 

つまり、手のしぐさを読み取ることは、ノンバーバル行動を読み解くためには必要なのです。

 

人類は数百万年におよぶ進化の過程で話し言葉を身につけてきたとはいえ、脳にはまだ、手を使って感じていることや考えていることを正確に伝える回路がしっかり備わっている。だから、話し言葉を使っているときも使っていないときも、相手の手の動きに注目することはとても大切だ。手の表情には、その人の考え方や感じ方を理解するのに役立つノンバーバル・シグナルが、豊富に詰まっている。(181、182ページ)

 

会話中に人の顔を見て、表情を伺うというのは、誰もが日常的に行なっていると思いますが、手を見るということはあまり意識しないのではないでしょうか。

 

手のしぐさが発するノンバーバル・シグナルを正確に読み取ることが出来れば、会話中に言語以外の情報から、相手の考えや気持ちを深く知ることができるでしょう。

 

また、手のしぐさは、相手に与える印象に影響するとのことです。

 

つまり、意図的に自分のしぐさを相手に見せることで、強い説得力や信頼感を与えたりすることが出来るわけです。

 

悪い印象を与える手のしぐさ

手のしぐさによって、相手に悪い印象を与える場合があります。

 

それは以下の通りです。

  • 人に指を指す(指差し)
  • 手を使った身づくろいをする
  • 人と話しているときに手を隠す

 

1つ目の「指差し」は、なんとなく悪い印象を与えるというのが分かるかと思います。

 

2つ目の「手を使った身づくろいをする」は、会話中に手を使って、衣服、髪、身体などの身づくろいをするのは、人の話を聞いてないと思われてしまい、悪い印象を与えます。

 

3つ目の「人と話しているときに手を隠す」ことが、悪い印象を与えるというのは少し意外かもしれません。

話しているときに相手から手が見えないと、疑いの目で見られることがあるそうです。また、脳が手のコミュニケーションを重要視しているため、手が見えないと会話の信ぴょう性や情報の質も低下してしまうとのことです。

 

手のしぐさを読み取る

尖塔のポーズ

手のしぐさから、その人に自信があるのかどうかを読み取ることが出来ます。

 

例えば、「尖塔のポーズ」というのがあります。

これは、両手を広げ指先同士をつけ、指の間を閉じないで広げ、手のひらの間も広げるポーズです。

 

この尖塔のポーズは、考え方や地位に自信があることを示しているそうです。

 

会話中にこのポーズをしてる人は、自分の意見に自信を持って発言していると言えます。

 

このポーズは意識して使うことで、相手に好ましい印象を与えることができます。

 

強い自信と説得力を相手に与えるために、会議やプレゼン、就職活動の面接の時などに使ってみてはどうでしょうか?

 

祈りのポーズ

手をがっちりと組み合わせた祈りのポーズ」は、心配やストレスがあることを相手に伝えます。

 会議中に尖塔のポーズをしていた人が、途中から祈りのポーズをしていたら、なんらかの理由で自信が揺らいだということが読み取れます。

 

祈りのポーズはその人の自信の無さを相手に伝えますが、親指が立っている場合は別です。

 

上向きの親指は、その人の大きな自信を表します。

 

下向きの親指は、逆に、後ろ向きな気持ちを表します。

 

相手が会話中に手を組み合わせている場合は、親指にも注目してみましょう。

 

手が固まる

嘘をついている人は、注意を引かないように動きを減らしたり、固まってしまうといいます。

会話中に、手や腕の身振りが小さくなったり、動きが止まったりする場合は、注意しましょう。

相手が嘘をついている可能性があります。

 

手を揉む

手のひらを揉み合わせたり、指を組み合わせたりする(祈りのポーズ)ときは、ストレスや自信の無さを表します。

手の揉み合わせや組み合わせが強くなるほど、その人の事態は悪化しているといえます。

 

首に触れる

話をしながら首を触ったり、それ以外の部位を触る人は少し自信がないことを表しています。

また、会話中に首や喉のあたりを隠す動作は、不快感や不安、感情の高ぶりを、脳が積極的に処理をしていることを表しているのだそうです。

これらの動作は、信頼性が高く、正確なので、注目する価値があるとのことです。

 

最後に

今回は、「手」のノンバーバル・コミュニケーションのみ紹介しましたが、この本には前述した通り「手」以外にも「足」「胴」「顔」の章があるので、気になる方は読んでみてください。

 

「手」のノンバーバルは個人的には、女性とのデートの時に使えると思いました。

 

男性の「自信」に女性は惹きつけられます。

 

デートの時に会話をしながら、「尖塔のポーズ」や「親指を立たせるしぐさ」などの「自信を表す手のノンバーバル」を見せることで、自分の発言に強い自信と説得力を持たせ、相手を魅了させることも可能かもしれません。